介護派遣の形態とそれを利用する施設の特徴

介護派遣は派遣会社が契約している介護者を施設に派遣して業務を行わせる事です。介護派遣には登録型と紹介型の2種類があります。

まず登録型は契約期間だけ働くもので、契約は2.3ヶ月の場合が多いです。しかし派遣先の施設から延長の申し出がある場合は、介護職に確認して延長する事もあります。一方介護者がその施設での勤務を希望しない場合は、契約を更新せずに他の介護施設に派遣して貰う事も出来ます。この登録型のメリットは派遣先の施設の環境や人間関係が好ましくない場合は、職場を変える事が出来る事です。

紹介型は派遣先の介護施設で正社員として雇用される事を前提に契約する事です。派遣先での6カ月間の勤務の中で、施設の環境や人間関係、利用者の様子などを実感しながら正社員になるかどうかを検討出来ます。この紹介型はどうしても正社員として働きたいという要望が強い介護者には向いています。自分に合っていると感じた職場なら積極的に利用者や他の介護者に関わっていく事で密度の濃い仕事が出来るでしょう。

このような介護派遣を利用する施設の特徴は大きく2通りあります。1つは労働環境が悪く、退職者が多い介護施設です。介護者の入れ替わりが多く常に人手不足の状態で、派遣に頼って運営している場合も多くあります。もう1つはその逆で、高級な有料老人ホームなどで介護レベルをより良くする為に良い人材を欲しがっている所です。この事を踏まえると登録型で契約した方が、より良い環境の施設で働ける可能性が高くなるといえるかもしれません。